独立行政法人 労働者健康安全機構 千葉産業保健総合支援センター

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ちば産保コラム

  • 自分の健康を意識させてくれる私の“おもちゃ”

    保健師コラム

    千葉産業保健総合支援センター 

    産業保健専門職 長尾和枝 

    スマートウォッチが、就職した息子からプレゼントされました。

    私が、スマートウォッチに関心を持ったのは、シンプルだけどおしゃれな時計をつけていた友人の得意げな言葉からでした。

    「この時計は、歩数をはじめ脈拍や血圧も測れる。血圧は少し低く出るけど、そうとわかっているので目安として使える。スマホに連動しており、データはスマホで確認できる。さらに、スマホに連絡が入ると振動やメッセージで知らせてくれる。お値段は、さんきゅっぱ!(¥3980)。」と。その多様な機能と“さんきゅっぱ”の魅力から、すぐに購入を検討してみましたが、たくさんの商品が通販サイトに掲載されており、迷ってしまいました。そんな折、息子がプレゼントしてくれるというのです。「それは、ぜひ!」と楽しみに待つことにしました。届いたものは、“さんきゅっぱ”より値段は高いものでしたが、残念なことに血圧測定などの機能はありませんでした。しかし、形はシンプルでスマート、ちょっとおしゃれでかっこいいので、気に入りました。装着している間の私のデータを収集してくれているので、ほぼ一日中つけています。時々“ブッブー”と振動します。すると、画面に「さあ、行きましょう!」「そろそろあと125歩、歩きませんか?」などと体を動かすお誘いのメッセージが届きます。また、夜になると、「本日の目標まであと○○○歩です。」とお知らせが届きます。そう言われるとなんだかちょっと頑張れば目標を達成できそうな気にさせられます。室内を歩き回ってみたり、階段を上り下りしてみたり・・・。動くことへの意識付けを上手にしてくれます。脈拍の記録をしてくれているので、駅からの歩きが、有酸素運動になっているかを歩きながら確認できています。また、睡眠の様子も観察できますので、自分を観察する私の“おもちゃ”になっています。ある日、私の“スマート”な腕時計に気が付いた隣席の人が、「腕にしているものは何?」と聞いてくれました。

    私の向かいの席の人もスマートウォッチの愛用者です。私たち二人から得意気に機能や利用価値などを聞かされ、その人も数日後には入手され、早速ジョギングをして脈拍などの様子を調べていました。自分の健康観察にちょっと関心のある人たちが、私の周りにはいます。皆さんは、ご自分の健康をどのように観察し、意識していらっしゃいますか?